いやあ、死は突然襲ってくると実感した出来事がありました。
私、急性心筋梗塞になってしまいました。
緊急のカテーテル手術で何とか一命を取り留め、三途の川を渡ることだけ避けられました。
サラリーマン卒業する前に、人間卒業しそうになるとは思ってもいませんでした。
やっぱり健康が一番です。
病気の経過はこうです
5月末日の明け方、左の肩甲骨のあたりが突然痛みだし目が覚めました。
最初は肩こりかと思いましたが、安静にしても痛みが治まりませんでした。
徐々に肩から左腕に絞扼感(こうやくかん;締め付けられるような感じ)が広がり強くなっていき、 呼吸も苦しくなってきました。落ち着こうと思いコップで水を飲もうとしましたがうまく喉を通りません。
この症状は昔本で読んだこともあり、どこかで話を聞いたこともあったので、もしかして「心筋梗塞」じゃないかと疑い、すぐに救急車を呼びました。(痛みで目が覚めてから10分後くらいでした)
119番をしてから15分弱で救急車が到着しました。
受け入れ先の病院探しに若干時間がかかりましたが、40~50分程度で心疾患の対応ができる救急病院に搬送してもらうことができました。
到着後に心電図をとると異常(ST上昇)がみられたことから、案の定、急性心筋梗塞と診断されました。
すぐに手術室に運ばれカテーテル検査(冠動脈に造影剤を入れ血流の状態を画像で確認する検査)を行なったところ、心臓にある3本の大きな冠動脈のうち、1本の根元に近い部分に閉塞が見つかり、そのまま冠動脈ステント治療(閉塞箇所を広げて金属製の網目模様の筒を設置する)行いました。
血栓がとれて血流が回復(再灌流)したとき一番胸が痛く苦しくなったのを覚えています。
手術室をでてCCU(心疾患集中治療室)に向かう途中、医師に「この病気は14%が病院に来る前に亡くなるんだよね」といわれ、心不全になる前に自力で救急車を呼べてよかったと思いました。
入院してから5日目に一般病棟に移り、9日目には体調も安定してきたため無事退院することができました。
今後は、薬、食事、運動で体調を管理していくことになります。
退院後1週間は自宅療養し、今は半日勤務で会社の生活に身体を徐々に慣らしています。
予兆は無かったの?
今振り返ると、2つくらい思い当たることがあります。
それは
・最近、何かと疲れやすくなっていた
・足のむくみを感じたことがある
です。
ここ半年くらいの間に、階段の上り下りや、街中を歩いたときなど、今まで以上に疲れを感じるようになりました。それと、たまに足のすねの辺りに少し「むくみ」がでることがあったのを覚えています。
これも「歳を取ったからかな」という程度に考えていました。
今考えると、心臓が弱っていたサインだったのかもしれません。
でも、このときは、狭心症(冠動脈が狭くなり血流が不足する)のような痛みも無かったので、心臓に問題があるとは気づきませんでした。
それと、倒れる一週間前に会社の健康診断があり心電図検査をしたのですが、その後届いた結果報告書には「異常なし」と書いてありました。
心筋梗塞になる前に何とかならなかったの?
心筋梗塞になる前に何とかならなかったのと突っ込まれそうですが、
原因として思い当たることは確かにあります。
それは、会社の健康診断の結果です。
10年ほど前から高血圧、高脂血症があり、数年前から血糖も高くなってきていました。
そう、完全にメタボでしたわ。
BMIも28を超えていましたし。
産業医の先生や、かかりつけの医師にも、「もう少し痩せたほうがいいな」といわれていたのですが、私も、まだ大丈夫かな、明日から痩せようなどと自分を甘やかしてきたのがいけなかったと反省しています。
血圧も薬を飲んでいたのでコントロールしていたつもりだったのですが、上が140~150mmHg、下が90~100mmHg 以上で推移していたので、少し高めでした。
食事も外食やスーパーの惣菜が多く、量も多く食べていたため塩分を取りすぎていました。揚げ物や炒め物、間食で甘いものなどもよく食べていたのでカロリーも多く取りすぎていました。これらが動脈硬化を進行させていたのかも知れません。
成るべくして成ったって事でしょうね。
これからは食事管理を徹底する
タバコは吸っていないのでこれは心配いりませんが、それ以外は、これまでになく食事に気を使う必要がでてきました。
入院中、管理栄養士から栄養指導をしてもらいました。
メタボの身体を正常に戻すには食事は病院食が理想とのこと。
特に動脈硬化を予防するための具体的な目標として言われたのが、
・BMIは22
・摂取カロリーは1日1600kcal、
・塩分6g以下
・野菜は1日350gが目安
・脂肪分は取りすぎず。(特に多脂性食品は控えめすること)
・コレステロールは1日300mg以下
・お菓子など(糖質+脂肪分)の間食中止
・アルコール1日160kcal(ビール400ml)まで
・禁煙
一番難しいのは食事の管理
私は一人暮らしなので、栄養指導の内容を自己管理するのは結構大変です。
退院後の自宅療養で3食自炊していましたが、メニュー決めや食材選び、調味料の量などを決めるのにかなり面倒でした。
何とかならないかなと悩んでいました。
ヘルシー食の宅配サービスを利用することにした
入院中に管理栄養士から健康食の宅配サービスの業者を3種類ほど紹介されていました。
一人暮らしで食事の管理が必要な人に、栄養士が顧客それぞれにあった食事メニューを選んで宅配してくれるサービスです。
冷凍食品なので日持ちもします。
値段は一食あたり600円くらいからになります。
病院の管理栄養士から紹介された冷凍食品の宅配業者
1 | 2 | 3 | |||
サービス名 | Mealtime (ミールタイム) | にこにこ食品 | 健康うちごはん | ||
事業母体 | ㈱ファンデリー | ㈱ヘルシーネットワーク | メディカルフードサービス㈱ | ||
価格 (10食分[2]) | (糖尿病・高血圧・肥満コース[1]) | ご飯付き[3] | 6,180円 (ヘルシー食) | ――― | 6,696円 (ヘルシー食) |
おかずのみ[3] | 6,180円 (ヘルシー食) | 6,385円 (風セット;15品で9,578円から換算) | 7,884円 (塩分制限食) | ||
容器サイズ | ご飯付きの場合 | 縦 横 厚み | 19.3cm 19.3cm 3.4cm | 2.4cm 16cm 3.5cm | 21.0cm 17.5cm 約3.3cm |
配送方法 | ヤマト・クール便 | ヤマト・クール便 | ヤマト・クール便 |
[1]ご飯付き1食:エネルギー500kcal、塩分2.0g未満、
[2]定期便の場合
[3]送料込み・税込み(消費税率:8%)
そこで、私は、ご飯つきで比較的リーズナブル、利用者も多いというMealtime(ミールタイム)のヘルシー食ご飯付きを定期購入してみることにしました。
ミールタイムのヘルシー冷凍弁当の定期購入までの流れ
・初回注文は、「会員登録⇒商品・個数・宅配日時・支払方法の決定(商品は栄養士にお任せでもOK)⇒宅配」の流れです。
・2回目以降は、「栄養士お任せ定期便 or 都度の注文」になります。
・定期便にする場合は、契約書を送ってもらい、署名捺印し返送。その後、個数や宅配日、頻度(毎週or隔週)を決めます。
いくつか注意点です
・配送お方法はヤマト運輸のクール便(冷凍)です。
・届いたらすぐに冷凍庫に入れましょう。(保存料を使っていないので冷蔵だと日持ちしないそうです)
・送料は、商品合計金額が4980円未満は950円かかります。合計金額が4980円以上の場合は200円ですみます。
・支払いはクレジット払いでOKです。(代引きも可能ですが手数料が324円かかります)
・一食あたりの包装の大きさは、19.3cm×19.3cm×3.4cmですので、冷凍庫の容量を確かめてから、注文数量と届けてもらう日数の間隔を選びましょう。
まずはお試しで注文してみた
ウェブで会員登録し電話すると、栄養士の方が丁寧に応対してくれました。
今回食事管理が必要になった事情を説明し、病名や血液検査の結果などを伝えると、栄養士からヘルシー食を提案されました。
まずはお試しで9食分(送料・税込み5582円)を注文し、翌日届けてもらうことにしました。
翌日、指定時間に品物が届きました。
箱の中には冷凍弁当が詰まってます。
同封の明細書に、商品のエネルギーや食塩相当量が書いてあります。
こんな感じで電子レンジに入れます。
蓋のラベルに必要な電子レンジの電力(ワット数)と時間が書いてあるので、これに従ってあたためます。どれも500Wで4分から6分ぐらいです。
できあがりはこんな感じです。
見た目は普通の弁当です。
野菜、肉、魚、たまご、豆類・・・ 豊富な食材が万遍なく入っています。
色合いも綺麗です。
塩分が2.0g以下に設定されているので、薄味をイメージしていましたが、思ったより味がしっかりついていて、毎日食べても飽きないほど美味しいです。
エネルギーについては一食500kcalに制限されているので、いままで普通に1食1000kcal超を食べていた私からすると若干物足りないような感じがしましたが、その食べすぎが 動脈硬化から心筋梗塞になった一つの要因だと考えれば、カロリーはなんとか我慢できるものです。(あの痛みと不安は二度と味わいたくないですから・・・)
食べているうちに、この量でも満足できるようになってきました。
それと、いままで気が付くと「お菓子」に手がのびていたのですが、今は全く間食をしていません。せっかく食事制限していても間食を続けていたら意味ないですからね。
残っていたお菓子は、健康な友人に全部あげてしまいました。
「栄養士お任せ定期便」を申し込みました
お試しの商品が結構気に入ったので、その後は「栄養士お任せ定期便」を契約し、定期的に商品を届けてもらうことにしました。
栄養士お任せ定期便
・「栄養士お任せ定期便」は希望食数(7食以上)を定期的に届けるシステムです。
・ポイントは、担当の栄養士が付いて数値改善の目標を共有し、適切なメニューの選定や相談などのサポートしてくれることです。
・注意点としては、数量や届け日の変更は、届け日の6日前の17時30分までに届出る必要があります。
「栄養士お任せ定期便」を申し込んでからまだ1週間ほどしか経っていませんが、一人暮らしで食事制限が必要な人にとっては、メニュー決めや食材の選定に迷うこともなく、買いすぎなどの心配も無いため、非常に重宝しています。
私はまだ会社員ですが、ステント手術をしてからまだ1ヶ月も経っていないので大事をとって半日(午前中)の勤務にしています。今後フルタイムで働き出した場合には、晩御飯をどのように食べるか悩んでいましたが、「栄養士お任せ定期便」のおかげで電子レンジでチンするだけで毎日制限食が食べられるので、晩御飯の悩みはなくなったと思ます。
あとは、運動と薬を併用することで、血液検査の数値の改善と動脈硬化の進行の抑制と心筋梗塞の再発防止をしていくことが課題です。
頑張って結果を出したいと思います。
そして、早くメタボを卒業するとともに、サラリーマンも卒業したいと思います・・・
※記載内容は、2019年6月23日の調査結果に基づきます。