学歴があって、一生懸命働いて、高収入なのに、「なぜ、オレは金持ちじゃないんだ?」
イントロダクション
豪華な屋敷に住み、高級車に乗っている人はたちは、実際にはあまり資産を持っていない。
大きな資産を持つ人は、そもそも高級住宅街に住んでいない。
本物の金持ちは誰か?
どうすれば普通の人が金持ちになれるのか?
「資産」と「所得」は全く別のもの。
資産は、勤勉、我慢、計画性などのライフスタイルによって作られる。
所得があっても資産が無い人が多い。
学歴があって、一生懸命働いて、高収入なのに、
「なぜ、オレは金持ちじゃないんだ?」
この本は、その疑問に答えてくれる。
億万長者とは
この本では、100万ドル以上の純資産を持つ人々を「億万長者」と呼んでいます。
億万長者になるには蓄財優等生となって資産を築く必要があるというのが、
億万長者の研究者の著者が研究の成果として出した答えです。
期待資産額
「蓄財劣等生」と「蓄財優等生」の判断の指標となる「期待資産額」について説明します。
「期待資産額」は次の式で表わされます。
「期待資産額」=「年齢×税引き前の年間家計所得×0.1」
期待資産額は、この年齢でこのくらいの所得があれば、このくらいの資産を築けるはずということを意味しています。
例えば、年齢が40歳で、税引き前の所得が500万円であれば、期待資産額は40×500×0.1=2000万円となります。
どうでしょう?
みなさんは40歳で2000万円の資産を築けそうですか? あるいは築けましたか?
蓄財劣等生と蓄財優等生
次に本書の最も重要な概念である「蓄財優等生」と「蓄財劣等生」について説明します。
ぞれぞれの意味と、分類(簡易的ですが)は次のようになっています。
「蓄財優等生」
蓄財優等生とは実際の資産が期待資産額の2倍以上ある人のことです。
40歳で税引き前の所得が500万円の人なら、資産4000万円あれば蓄財優等生といえます。
「蓄財劣等生」
一方、蓄財劣等生とは、実際の資産が期待資産額の半分以下の人のことです。
40歳で税引き前の所得が500万円の人なら、資産1000万円しかなければ蓄財劣等生となります。
皆さんは「蓄財優等生」と「蓄財劣等生」どちらに当てはまりますか?
蓄財優等生と蓄財劣等生のライフスタイルの違い
蓄財優等生と蓄財劣等生では何が違うのか?
著者は研究成果として、次のような見解を述べています。
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お金持ちの大半は、自分で会社を経営している人か、独立して事務所を開いている専門職に就く人たち。彼らが億万長者になる確率は雇われ人(サラリーマン)の4倍もある。
しかし、億万長者になるかどうかは、職業よりも、その人の性格で決まる。
その性格が「蓄財優等生」と「蓄財劣等生」を生み出す。
蓄財優等生は、何かをゼロから築き上げること、金を貯めて経済的に自立することを目標とし、
ライフスタイルは中流階級そのもの。
一方、蓄財劣等生は、ステイタスの高いライフスタイルを誇示することに重点をおく傾向がある。
また、蓄財優等生には、経済的援助を受けずに自立したひと(=「強い人」)が多い。
一方、蓄財優等生には、他人の経済的援助を受けている人(=「弱い人」)が多い。
蓄財劣等生は、高級住宅街に住み、高級車を乗り回し、見た目も派手なので、億万長者のように見えるが、実は、収入が高くても、資産がそれほどなく、億万長者ではない場合が多い。
一方、蓄財優等生は、倹約をして、お金を守ることに重きをおいているので、家や車、見た目や振る舞いは、中流階級とさほど変わらない。なので億万長者であっても見た目からはわからない。
ゆえに、あなたのすぐ隣に住んでいる一見地味な人が、実は億万長者かもしれないってこと。
これが、全米にいる一万人以上の億万長者を調査研究した結果、真実である。
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なるほどといったところです。
ロバートキヨサキの言葉を借りるなら、蓄財優等生は「金持ち父さん」、蓄財劣等生は「貧乏父さん」ってことでしょうか。
本書を読んで改めて資産形成の重要性を実感しました。
私も、蓄財優等生になって、これからも引き続き資産形成に励みたいと思います。
資産を築くための考え方やノウハウ
この本には、蓄財優等生になって資産を築くための考え方やノウハウが詰まっています。
例えば、以下の考え方や法則など。興味のある方は是非手に取って読んで実践してみてはどうでしょうか?
資産形成に必要な3つの重要なこと
①自分をコントロールする精神力
②犠牲をいとわぬ態度
③勤勉さ
本当に資産を築きたいのなら覚悟をもってライフスタイルを変えよう。
資産を築く成功の七つの法則
①収入よりはるかに低い支出で生活
②資産形成のために、時間、エネルギー、金を効率よく配分する。
③お金の心配しないで済む方が、世間体を取り繕うよりもずっと大切だと考える。
④社会人となった後、親からの経済的な援助を受けていない。
⑤子供たちは、経済的に自立している。
⑥ビジネス・チャンスをつかむのが上手だ。
⑦ぴったりの職業を選んでいる。