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【感想・ネタバレ】やっぱり炭水化物(糖質)は麻薬でした。糖質中毒から抜け出す方法とは?(牧田善二氏「糖質中毒 痩せられない本当の理由」より)

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牧田善二氏の「糖質中毒 痩せられない本当の理由」を読みました。

肥満者は「自分の体重を管理できない人間」ではなく、脳が「糖質中毒」に侵され、糖質(炭水化物)を取らずにいられない状況に置かれている人間なんだそうです。
中毒を直さない限り本質的な肥満解消は無理というのが著者の主張です。

本書では、糖尿病の専門医である著者が、なぜ糖質中毒は起きるのか、どれほどたくさんの人たちが中毒になっているか、その理由はどこにあるかといったことを掘り下げています。そして糖質中毒の害や糖質中毒の治し方を教えてくれます。

コントロールすべきは「カロリー」ではなく「糖質」

著者は「ダイエットでコントロールが必要な要因は糖質だ。カロリーではない」といっています。

その理由は、人体に蓄えられる脂肪のもとは、脂質ではなく、余分な糖質が脂肪細胞の中で中性脂肪に変化したもの。そして人間の身体は、ブドウ糖とグリコーゲンを使い切らないと体脂肪が減らないように作られているのだそうです。

そもそも人間が使うエネルギー源の優先順位は次のようになっているようです。

「ブドウ糖」→「グリコーゲン(肝臓や筋肉に貯蔵)」→「脂肪(脂肪細胞)」→「筋肉」

これはブドウ糖とグリコーゲンを使い切らないと体脂肪は減らないということを意味しています。
つまり「カロリー」ではなく「糖質」の摂取量を少なくすること。
これがダイエットの必要十分条件だそうです。

糖質をあまり意識しなくてもダイエットできたのはナゼだろう?

ここでハッと思いました。
私は2019年に病気(心筋梗塞)になったのがきっかけで20kg(85kg⇒65kg)の減量に成功したのですが、私が取り組んだダイエットは、「糖質」ではなく「総摂取カロリー」を制限する方法でした。自己流でしたが。
それなのにたいして苦痛も無く、逆に楽しく減量できたんです。

糖質制限を意識せずダイエットに成功できたのはナゼだろう?
ちょっと考えてみました。
そこで出た結論は「栄養バランスを保ったままカロリーを制限(1日あたり1600kcal目安)したので、結果的に糖質制限したのと同じ効果が得られたのかもしれない」ということです。
もちろん仮説ですけどね。
これが本当なら、糖質に的を絞って減らしていたら、もう少し効率よく痩せられたのかなと思いました。

減量前の私は完全に糖質中毒でした

いま思えば、病気(心筋梗塞)で倒れる前は、完全に糖質中毒だったったと思います。
仕事が終わると、夜遅いので夕食は外食で済ませることが多かったです。
それも牛丼やかつ丼など、そこそこボリュームのある食事をよく食べてました。
でも、夕食を摂ったにもかかわらず、ナゼかイライラして落ち着かないんです。
仕事のストレスのせいだったかもしれません。

そんなときは、スーパーで買った「ア〇〇ォート」とか「キッ〇カッ〇」などのいわゆる糖質系のお菓子を食べると、スーッと心が落ち着くんです。だから毎晩バクバク食べてました。
一晩で一袋食べ尽くしたことが何度もありました。
カロリーも糖質も摂取量のことはあまり気にせず、欲望にまかせ、心が落ち着くまで食べ続けてました。
それはもう一日のうちの刹那で唯一の至福のひとときでした。

食べたいときにお菓子が無い、そんな心配がないようファミリーサイズで沢山ストックしてありました。
そう、あの頃は完全に食欲も頭もおかしくなっていました。
なんとなくヤバいなと思っても、イライラやストレスを一時的に抑え心を落ち着かせてくれる、そんな糖質の誘惑には勝てず、止められなかったんです・・・
それが中毒の恐ろしいところですね。
アル中ならぬ「糖中」でした。

糖質中毒チェックテスト

本書に「糖質中毒チェックテスト」というのが載っていました。
全部で10問です。(Yesの数が、0-2個は「中毒でない」、3-4個は「軽い中毒」、5-7個は「中程度の中毒」、8-10個は「酷い中毒」)
「Yes.」が2個以上が糖質中毒で、多いほど中毒度合いが大きいことになります。


そこで20kg減量前の昔の私に戻ってテストに回答してみました。
結果は10問すべて「Yes.」でした。
やはり減量前は酷い糖質中毒に陥っていたようです。

一方、いまの私でテストしたところ、「Yes.」は1つだけでした。
その一つというのは「食べ物を見たり匂いをかいだら、食べたくなる」
これはしかたありません。この設問は健康なら誰でも「Yes.」になるのではないでしょうか?

とりあえず今の私は糖質中毒を脱しているようです。

※テストの詳細を知りたい方は検索サイトで「糖質中毒度チェックテスト」と入れて検索してみてください。表示されたサイトの中に、テストの内容が掲載されているものが見つかると思います。

糖質中毒のメカニズム

そもそも糖質中毒とは、炭水化物(糖質)の摂取をやめられない状態です。
糖質中毒になると意識で糖質摂取をコントロールするのが難しくなるのです。

それはなぜか?
本書によると、それは脳の中で「ヤク(糖質)が切れた。もっとくれ」という中毒のような症状が出るためなのだそうです。(本当に「糖質中毒」になってしまっているんですね)
糖質を摂取すると血糖値が上がり、その時は元気になりますが、インスリンのはたらきで血糖値はすぐに下がります。

血糖値が下がる(70mg/dlを切る)と、動悸、吐き気、イライラ、眠気、強い空腹感、めまいなどの不快症状が出ます。すると脳は「また血糖値を上げたい」と糖質を摂るよう体に命令を出します。
糖質中毒者はこのサイクルが続いているのです。
そうなると意識で変えることは難しくなるのだそうです。

「意思」ではなく「知識」で中毒脳と闘って勝利する

著者は糖質中毒から抜け出すにどうするかについて、次のようにアドバイスしています。

「意志」ではなく「知識」を武器に自分の中毒脳と闘って勝利しよう。
たとえば、
高い血糖値を放置すれば合併症の腎症で血液透析が必要となり、網膜症で失明する危険がある。それを理解すれば、血糖値に敏感にならざるを得なくなる。」

「血糖値を測定し、『何を食べると血糖値が上がるか』『どう食べると血糖値が上がるが』など正しい知識を持てるようになる。」

このことを知り、徐々に糖質摂取を少なくするように習慣を変えていくことで、糖質中毒から抜け出せるといっています。

私はこのアドバイスを聞いて、知識がマインドを変え、マインドが行動を変え、行動が習慣を変えるという連鎖が大事と理解しました。だからまず最初のトリガーとなる知識習得、つまり「糖質中毒の害悪と中毒の予防方法」について詳しく知ることから始めようってことでしょうね。

この本はその「知識」が詳しく書かれています。
例えば次のような内容です。

・糖質中毒のメカニズム
・糖質中毒から抜け出す方法
・血糖値のこと
・糖尿病のこと
・糖尿病の合併症のこと(腎症、網膜症、神経障害)
・ダイエットの仕方など(ゲーム化することも一つの方法)
・食事のしかた(たんぱく質、脂質、野菜のあとに炭水化物)
・糖質や血糖値の管理の仕方
・糖化とAGE
・リフレを使った血糖値の見える化と血糖値コントロール
など・・・

知識を得て実践し、糖質中毒から抜けだそう!

「糖質中毒チェックテスト」を試してみてください。
Yes.が2つ以上合った人は糖質中毒の可能性があります。
そうしたら本書で「知識」を得、その内容を「実践」し、
「糖質中毒」から抜け出すことを、元・糖質中毒者としてみなさんに強くお勧めします。

糖質中毒を放っておくと、そうで無い人より早く、健康とお金を失うと思います。
私がそうでしたからね。運良く命は助かりましたが、心臓の一部は壊死して機能しなくなっています。薬も飲み続けないといけません。

2019年の病気の後、私は心を入れ替え(上にも書きましたが、20kg)ダイエットによる減量をしました。糖質中毒からも抜け出せました。
その後もダイエット後の体重65kg(BMIで22)をずっとキープしてます。
維持管理も、毎回の食事カロリーと毎日の体重測で狙った体重をキープするというゲーム化によっていまも楽しくできています。

私が取り組んだゲーム感覚のダイエット法と体重維持管理方法については、ブログで詳細に書いていますので、興味ある方は読んでみてください。

私が、心筋梗塞で倒れたあと、ダイエットで20㎏減量するまで(85㎏→65㎏になるまで)の記録
半年で体重が20kg減少!ゲーム感覚で無理なく楽しく痩せるダイエットの秘訣を公開します。

20kg減量から2年半の体重管理成功のポイントを書きました。
20kg減量から2年半、体重管理成功のポイントは「優先順位」と「習慣化」

この本は、ダイエット成功から、かなり時間が経過した後に読みましたが、もしこの本の核心である「糖質に的を絞って」ダイエットしていたら、もう少し効率よく痩せられたと思います。

「正しい知識」を元にした実践は大事ですね。

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