雇われないで自由に生きる方法を模索しています。-20kg ダイエットにも成功しました。

そうだリーマン&肥満を卒業しよう!

不動産 投資一般 生活

【感想・ネタバレ】ロバートキヨサキ著「金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント」を読んでサラリーマンが経済的自由を得るための方法を解説してみる

更新日:

ロバートキヨサキ氏の著書、「金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント[改訂版]」を読みました。

読んだのは数年前ですが、私はこの本で、収入源の違いを示す「キャッシュフロー・クワドラント(E,S,B,I)」の意味、そしてクワドラントの右側と左側の決定的違いを知りました。そして、クワドラントの左側(E)に属する「サラリーマン」という自分の立ち位置が、お金を得る方法として、いかに心もとないものかいうことに気づき、真の経済的自由を得るため、クワドラントの左側(BやI)の世界に収入源を作ることを決意しました。

こんな人にお勧め

この本は、サラリーマンが「人生の道」を見つけけるための参考書です。そのなかでも、将来お金持ちになって経済的に自由になりたいと思っている人にお勧めです。そのための考え方が詳しく書いてあり、自分もこの考えに基づいて行動すれば「経済的自由」が得られかもしれないと思わせてくれます。そう思ったら、あとは実践するのみです。

まず、この本を読んで、クワドラント(E,S,B,I)の世界がどんなものかを知り、これから自分はどのクワドラントの世界で生きていきたいのかを自身の心に聞いてみてはいかがでしょうか。

これれからもサラリーマンが属する「E]の世界で生きていきたいという人もいれば、SやB、Iの世界で生きたいと思う人もいるかもしれません。あるいは、複数の世界で生きたいという人もいるかもしれません。どのクワドラントで生きるのがということに正解はありませんので、自分で答えを出さなければなりません。

ただ、一ついえること、

それは、もし仕事の安定から一歩先に進んで、真の経済的自由を得たいのなら、「キャッシュフロークワドラントの左側(BやI)に行け」というのが「金持ち父さん」の答えです。

「キャッシュフロー・クワドラント」ってなに?

E,S,B,Iという記号がでてきましたが、「何のこっちゃわからん」と思いますので、簡単に解説します。

「キャッシュフロー・クワドラント」とは、人がどこからお金を得ているか(収入源)の違いを四つに区分けしたもので、それぞれ「E,S,B,I」という記号をつけたものです。

その意味は、

「E」・・・従業員(employee)
「S」・・・自営業者(self-employed)
「B」・・・ビジネスオーナー(business owner):
「I」・・・投資家(investor)

図に描くと次のようになります。(クワドラントの図)

それぞれのクワドラント(E,S,B,I)の特徴

この本に書かれている、それぞれのクワドラントの特徴をまとめてみました。

E(従業員)

「安定」とか「福利厚生」という言葉が好き。お金や仕事のことで不確実な状態になって恐怖を感じるのは絶対嫌だというひとが多い。
職業でいうと、公務員、会社勤めのサラリーマンなど

S(自営業者)

「人に使われるのはいやだ」「自分のやりたいことをしたい」と考えるタイプ。お金に関する限り、非常に独立心が強い。
職業で言うと、開業の士業(医者、弁護士・・・など)、自分の事務所や店を構えている人(小売店、クリーニング店、レストランなど)

B(ビジネスオーナー)

E,S,B,Iから優秀な人材を集め、自分の周りにおいておきたいという人。仕事を他人に任せるのが好き。収益を上げる「システム」を持っていて、システムを運営するために優秀な人材を雇っている。

I(投資家)

投資家はお金でお金を作り出す。お金が自分の代わりに働いてくれるので、自分で働く必要はない。

おそらく、皆さんも収入を得ている方なら必ず、E,S,B,Iどれかのクワドラントに属しているはずです。

ところで、このクワドラントの図で一番大きな違いは何だと思いますか?

それは、左側と右側の違いです。

クワドラントの右側と左側では収入を得る方法が全く違うのです。

・左側(EやS)に属する人々は「自分が労働する」ことで収入を得ている。

・右側(BやI)に属する人々は、自分以外(従業員やお金)が働いてくれることで収入を得ている。

簡単に言うと、収入を得る方法は、左側が「自力」で右側が「他力」なのです。

また、それぞれのクワドラントにいる人の「考え方」も、右側と左側とで大きく違っています。それは、

・左側(EやS)に属する人々は、仕事の「安定」を最優先に考える。

・右側(BやI)に属する人々は、経済的「自由」を最優先に考える。

左側(EやS)はリスクをとることを恐れます。右側(BやI)は果敢にリスクをとって、それをコントロールする事に注力します。

なぜこのような考え方の違いが生まれたのでしょうか?

それは、過去の家庭教育や伝統的な学校教育、やお金に関する知性の違いが影響しているのです。

・左側(EやS)に属する人々は、家や学校から「安定した職業に就け」という教育を受けて、それをそのまま信じて行動してきた人で、お金に関する教育をほとんど受けてこなかった人が多い。

・右側(BやI)に属する人々は、「安定した職業に就け」という伝統的な教育に疑問を持ち、自由を求めてお金に対するリスクをとってきた人で、お金に関する知性を持った人が多い。

※お金に対する「知性」とは、いくら儲けるかではなく、お金を守ったり働かせたり、これを継続したりするための知性のことで、「ファイナンシャルインテリジェンス」と呼ばれているもの。

そして、それぞれ属する人口の割合は、

・左側(EやS)に属する人々は、人口の90%以上

・右側(BやI)に属する人々は、人口の10%未満

ほとんどの人は左側に属しています。

家庭や学校教育は、非常に影響力が強いことを感じます。

きっと、あなたも左側(EやS)に属しているのではないでしょうか?

右側と左側の違いをまとめると次のようになります。

真の経済的自由を得たいのなら、「クワドラントの右側(BやI)に行け」

著者が進めるのは、左側のクワドラントから、まず右側の「B」のクワドラントにいき、ビジネスで成功しビジネスの感覚とキャッシュフローを得て、その経験とお金をもとに、「I」のクワドラントに移るという道です。

B(ビジネスオーナー)やI(投資家)で成功するためには

まず、クワドラントのBで、自分のビジネスシステムを持つことです。ビジネスの持ち方として、著者は次の三つを薦めています。

1.自分で独自のビジネスシステムを作り上げる。(その世界で成功している師匠から学んで会社を作る)
2.既存のシステムを買う。(フランチャイズ)
3.お金を出して既存のシステムの一部となる。(ネットワークビジネス)

次に投資家を目指すのですが、Iクワドラントの投資家について、著者は次の五つのレベルがあるといっています。

投資家の五つのレベル
レベル1.フィナンシャル教育ゼロの人
レベル2.お金を貯めて損をする人
レベル3.「その暇がない」という人(無知のまま)
レベル4.「私はプロだ」という人 (Sクワドラントにいて、Iに投資している人、自己流、小さな投資家)
レベル5.資本家レベルの人(世界で最も裕福な金持ち、資本家、BクワドラントのビジネスオーナーでIクワドラントで投資をしている人)

著者は、投資家としてのレベルは「4」か「5」になるのが理想といっています。二つのレベルの違いは、レベル4の投資家(Sタイプ)が投資用のお金を集めるのは難しいが、レベル5の投資家(Bタイプ)は、Bのビジネスの成功によって信用ができ、自然とお金が集まるため、より大きな投資ができることです。

ラットレースを抜け出すための七つのステップ

本書のまとめとして、最終章に「ラットレースを抜け出すための七つのステップ」が書かれています。これは、ラットレース(お金のために働くEやSのクワドラントの世界)から、ファーストトラック(お金が自分のために働いてくれる、BやIクワドラントの世界)へ移るための手順書みたいなものです。

この七つのステップを実践し、経済的自由への道に挑戦してみてはいかがでしょうか。

私は道半ばですが・・・

ラットレースを抜け出すための七つのステップ
ステップ1: 自分のために働くことを考える
ステップ2: キャッシュフローを管理する
ステップ3: ほんとうに危険なのは何かを知る
ステップ4: どんな投資家になりたいか決める
ステップ5: よき師を見つける
ステップ6:失望をばねにする
ステップ7:自分を信じる

印象に残った言葉

・お金持ち=(労働することで)単にお金がたくさん入ってくる状態。

・裕福=資産からのキャッシュフロー(不労所得)が、生活費(支出)よりも多くなる状態。(経済的自由)

・リスクをまったく背負わずに金持ちになった人はほとんどいない。

・経済的自由は、決して何もしないで手に入るものではないということだ。自由には支払うべき代償がある。それは、お金や、いい学校をでることではない。夢や希望、目標達成まで何度も襲ってくる失望を乗り切る力、そういったものだ。あなたこの代償を支払うだけの準備はできているだろうか?金持ち父さんは、その代償を払った。貧乏父さんは、払わなかったが、別の形で代償を支払うことになった。

・「そんなことあなたにはできない」という言葉は、必ずしも「あなたにできない」ということを意味しない。むしろ、それを言っている当人ができないことを意味している。

・ふつうの人は投資をするときに、95%は目に頼り、頭を使うのは残りわずか5%。キャッシュフロークワドラントのBやIでプロになりたかったら、反対に目を使うのは、5%、あとの95%は頭で見るように訓練する必要がある。

・借金は他人に返してもらう。

・「お金の世界は1つの大きなシステムだ」。そこに属する人は、そのシステムのなかで一定のパターン(彼らの身体や頭、心の中に宿るパターン)で機能する方法を学ぶ。
Eはシステムのために働く
Sは本人がシステムとなって働く。
Bはシステムを作り出し、所有し、管理する。
Iはシステムにお金を投資する。

・左側から右側への移動がとても大変なのは、きみの中で繰り広げられるこの戦いのためだ。やっかいなのは、抜け出したはずのもとの自分と、これからなろうとしている自分とのあいだの戦いだ。保障された生活をまだ求めているきみの一部が、自由を求める君と戦っている。どっちが勝つかはきみ次第だ。

・「懸命に働くのではなく、賢明に働け」これはクワドラントの左側ではなく右側でそうしろということ。

ロバートキヨサキ氏は、なぜこの本を書いたか

彼は、本書の中で、伝統的な学校教育は、EやSのクワドラントに属するための教育なので、その教育を受けた人はBやIのクワドラントが存在することに気づいていない人が多いといっています。そこで彼はこう続けます。

「この本をいちばん読んでほしいのは、別のクワドラントに移りたいと思っている人たちだ。特にいま、E(従業員)やS(自営業者)のクワドラントに属していて、B(ビジネスオーナー)やI(投資家)になることを真剣に考えている人にぜひ読んでもらいたい。つまり仕事の安定から一歩先に進んで、真の経済的安定を達成したいと考えている人たちに読んで欲しい。これは決して楽な旅ではないが、最後に行き着くゴールを思えばやってみるだけの価値はある。それは経済的自由へと続くのだから・・・・・・」

著者自身が、若い頃から、いわゆる「金持ち父さん」の影響を受け、経済的自由を求め、BやIの世界めざして行動し、その世界で成功していることからい説得力があります。

将来「何をやりたいか」ではなく「何になりたいか」を決めることが重要

クワドラントは、職業や仕事のことではなく、どのように収入を得ているかを分類しただけです。

職業の選択は「何をやりたいか」できめますが、クワドラントの選択は「何になりたいか」「どうなりたいか」をきめることです。

もし、自分が、E(従業員)やS(自営業者)に属していて、そこでお金のために自分が働くことに疑問を持ち、将来クワドラントの左側(B(ビジネスオーナー)やI(投資家))になり、もっとお金を稼いで経済的自由を得たいと思うのであれば、この本を一度は読むべきです。考え方が変わり、今後の行動を大いに刺激してくれるでしょう。

この本は、お金持ちになるためのより具体的な方法が載っていますが、その前に書かれたロバートキヨサキ氏のベストセラー「金持ち父さん、貧乏父さん」には、より根本的な「金持ち」と「貧乏人」の考え方の違いがかかれています。あわせて読むことをお勧めします。(わたしはこれを読んで人生観と行動が変わりました)

一方で、もしこれまでどおり、E(従業員)やS(自営業者)で働き続けていきたいと思うのであれば、無理してこの本を読む必要はないと思います。それより、資格取得や昇進のための本を読むことをお勧めします。

——————————————————————————-

金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント (改訂版)
経済的自由があなたのものになる

目次

改訂にあたって 時代は変わる
まえがき あなたのゴールは何か
はじめに キャッシュフロー・クワドラントとは何か

第1部 クワドラントの右側か左側か
第一章 私があえてホームレスになったわけ
第二章 クワドラントが違えば人間も違う
第三章 人はなぜ自由よりも安全を求めるのか
第四章 ビジネスシステムを手に入れる
第五章 投資家の五つのレベル
第六章 お金は目に見えない

第2部 最高のあなたを引き出す
第七章 なりたい自分になる
第八章 どうしたら金持ちになれるか
第九章 銀行そのものになれ

第3部 クワドラントの右側で成功するために
第十章 まずはヨチヨチ歩きから
第十一章 ラットレースから抜け出すための七つのステップ

おわりに 道はかならず見つかる

著者 ロバート キヨサキ
翻訳 白根 美保子
2013年11月発売
発行 筑摩書房
334ページ
1,900円+税

-不動産, 投資一般, , 生活
-, , , ,

error: Content is protected !!

Copyright© そうだリーマン&肥満を卒業しよう! , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.