先日、新宿で開催された不動産投資セミナーに参加して来ました。
私は、このセミナーの主催業者から数年前にマンションを数戸購入し、管理も任せています。不動産市況の最新動向を仕入れたり、投資のモチベーションを保つためにセミナーには年に数回足を運んでいます。
この業者の紹介している投資スキームは、東京の立地のいい中古ワンルームマンションをローンで購入し、繰り上げ返済して、また次を買うを繰り返し、借入比率に気をつけながら物件を徐々に増やしていく方法です。サラリーマンが無理なくコツコツと資産を増やし、長期的に安定した家賃収入を得たいのであれば、この方法をお勧めします。投資というより賃貸経営といったほうが適切かもしれません。
この業者は管理をメインにしていることもあってか、私の所有している物件は、おかげさまで空室の心配がほとんどなく、安定的に収益を上げてくれています。
セミナーの参加者もいろいろです。初めて参加する方、物件を購入をしようかどうか迷って何回か通っている人、他のいろいろなセミナーを聞いて回っている方、常連オーナーさんなど、背景は十人十色です。みんなどんな心境でセミナーを聞いているのか興味があります。
ある不動産投資家との思いがけない出会い
今回、セミナー後にひょんな事で、私の母親世代の年配の女性と知り合いになりました。彼女は都内に自宅を兼ねたマンション一棟(賃貸5室+店舗)を所有しているそうで、今回セミナーに参加したのは、賃貸管理業務を自主管理から外部委託したいので、その委託先を探るためだそうです。
彼女のマンション、最初はもちろんローンで建てたそうですが、コツコツと繰り上げ返済を続けたことで、すでに返済が終わり無借金。今は元本返済や利子の支払いがないため、かなりの現金が手元に残るそうです。そして「家賃収入」と「年金 」のダブルインカムで、老後も悠々自適に暮らせるほど、経済的に余裕のある生活をしているとのことです。うらやましい限りですが、いろいろ苦労もあったそうです。
とにかく私からしてみれば、彼女は、不動産投資家(不動産賃貸経営者)として先を行っている大先輩です。尊敬します。
なんだかんだでお互い不動産の話が好きなようで、何かのご縁ということで、その後、二人で新宿の街を散歩しながら、いろいろな話をして盛り上がりました。
彼女からは、今回のセミナー主催業者の評価、管理手法、実績、管理業務を委託してどうだったのかなどに興味があるらしく、いろいろ質問されたので、状況や思っていることを正直に答えました。
逆に、私も多額のローンを組んで不動産投資をしているので、セミナーの内容や投資のスキームについてどう思うかを「先輩」に尋ねてみました。すると、「話している内容は概ね正しいと思う」「私は一棟だけど、方法として通ずるところはあるから」と言ってくれたので少し安心しました。
また、彼女は「ローンを返済していた頃は、金利が4%程度だったから、繰上返済を頑張ったよ」などと、ちょっとした苦労話も聞かせてくれました。
上には上がいるもんだ
彼女から、彼女のさらに上をいく女性の話を聞きました。東京にマンションを5棟持っている女性の話です。とあるセミナーで知り合って、時々会ってお茶をして、不動産投資の話をしているとのこと。今では彼女のメンター(師匠)のような存在だそうです。
彼女は、元々親が不動産屋をしていたこともあって、小さいときから両親の背中をみて育ったためか、不動産投資に興味を持って若い頃にゼロから不動産投資をはじめ、5棟までマンション増やしたとのこと。親の相続はほとんど無く、ほぼ独力で作り上げというから驚きです。
上には上がいます。
ただ、彼女は旦那さんに早く先立たれ、子供もいないらしく、不動産が自分の子供と思い可愛がっているそうです。なんとなく理解できます。
ただ、私と知り合った彼女とで「親戚がその後を狙っているのではないか」と下世話で無用な心配をしてしまいました。
不動産投資の話をできる人は、会社に何人いますか?
会社では不動産投資についておおっぴらに話をできる人はほとんどいません。これ、かなり孤独でストレスにもなります。こうした、セミナーや交流会などに参加することは、私にとって自分の中に溜まった日ごろのストレスの発散もできる良い機会です。
不動産投資の成功は人生を豊かにする
今日お会いした女性とは、もう少し不動産投資の話をしたかったのですが、私も用事があったので、またの再開を誓って新宿駅でお別れしました。
彼女は、とても充実した老後を過ごしているということもあり、ハツラツとしていたのが印象的でした。
その姿を見て「不動産投資の成功は人生を豊かにする」と確信しました。
ただひとつ、彼女が気になっていることは、40代の息子さんが、不動産投資に興味がないということでした。
そこで私から、「私もリーマンシヨック後の不況で、考え方が変わったように、人間、何か大きなきっかけがないとなかなか考えは変わらないのではないか。」「きっかけがないのに変われたらすごい人だ」と言ったら。
彼女は「そだね~」といって納得してました。