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【感想・ネタバレ】更科功氏の「残酷な進化論」を読んで、なぜ会社勤めが原因で病気になってしまうサラリーマンがいるのか? その答えを書いてみた

更新日:

生物学者の更科功(サラシナ イサオ)氏の著書「残酷な進化論」、
本屋に平積みされていたので、何気なく手にっとてみた。
開いてみたところ冒頭に、ヒトは「心臓病になるように進化した」とあるじゃあないですか。

半年ほど前に心筋梗塞で倒れた私には、
ドキッ!とする見出し。
早速、購入して読んでみた。

そこには、生物の進化の中で人類の進化が一番優れているわけではないこと、人類の進化は必ずしも個人にとって都合のいいことではないということが書いてあった。

「死」が「生」を生み出したということも。

そして、なぜ会社勤めが原因で病気になってしまうサラリーマンがいるのか?
その答えも書いてあった。

このブログに書いてあること

・「残酷な進化論」のひとつの問いかけ、心筋梗塞を起こしやすい人間の「心臓」は進化の設計ミスなのか?」についての簡単な解説

・本書を読んで私の頭に浮かんだ次の疑問に対する答え
 ・ なぜ会社勤めが原因で病気になってしまうサラリーマンがいるのか?
 ・健康で幸せな人生を送るために残酷な”会社”と闘うべきか?

・「残酷な進化論」の推薦コメント

心筋梗塞を引き起こしやすい人間の「心臓」は進化の設計ミスなのか?

どんなに健康的な生活をしていても、狭心症や心筋梗塞は、一定の割合で発症するのだとか。

心臓はもともと心筋梗塞を起こしやすい構造に作られている。これは進化における設計ミスではなく、進化にとって理想的な構造なのだそうだ。

どういうことか?

もともと心臓に血液を送るための冠状動脈、その直径は2~4㎜と細く、かつ心臓の表面にへばりついるため、収縮時に押しつぶされたりする。
そのため、心臓の冠状動脈は、詰りやすく酸素も不足しやすいのだとか。

これは進化の設計ミスのように思えるが、それは人間側からみた話。

「進化」の側からみるとそうではないという。

自然淘汰という進化のメカニズムのなかで、その種が増えていけるかどうかは、子供をより多く残せるかどうかで決まるらしい。

つまり、進化の側からみたら、

人類は頭をあげて二足歩行することで、
機敏に行動できるようになったというメリットを獲得した。
その代わり、 高い圧力で血液を全身に送らなければならなくなったため、心筋梗塞になりやすくなったということ。

つまり、 二足歩行に対する冠状動脈の変化の対応が間に合わずに 心筋梗塞になりやすくなったとしても、機敏に動けることでより、子供の数を増やせるようになれるのなら、 その種は、自然淘汰によって進化していくのだ。

進化にとっては、子供の数さえ増やすことができれば、生殖年齢を過ぎた人間が心筋梗塞になろうと知ったことではないということ。

これが「進化」が我々生命に下した裁きなのだ。

ひぇ~神様は年寄りに冷たいのう。

人間にとっては進化は残酷
私たちの想いと進化の利害関係は一致しない

だから、個々の人間は、健康で長生きしょうとしたら、人類の進化と闘わなければならない。

そのための武器は、医学や正しい生活習慣だとか・・・

サラリーマンは、なぜ勤めが原因で病気になってしまうのか?
~ 残酷な「会社」の進化論

ところで、この章は、生物の進化と個々の人間の関係について書いてあり、凄く新鮮な内容だった。

一方で、サラリーマンを卒業したい私にとっては、

本当は「会社の進化とサラリーマンの関係」について書こうとしていたのではないかと思わせる内容だった。

場所に縛られ、時間に縛られ、上司の命令に縛られる「サラリーマン」という働き方が爆発的に増えたのは20世紀はじめのこと。長い人類の進化の歴史のなかではつい最近のことだ。なので心臓の冠状動脈と同じように「サラリーマン」の働き方は、人類にとって無理があるのかもしれない。

人類は 「心臓病になるように進化した」と同じように、
人類は会社を「社員が病気になるように進化させた」のではないかということ。

これまで人類全体にとって利益になる会社が、競争という淘汰を勝ち抜き生き残ってきたのはその通りかもしれない。でも会社の進化からみると、そのために社員が病気で倒れようが、無理してケガをしようが、ストレスで精神崩壊しようが、知ったことではないということなのだろう。

経営者からすると、進化の足を引っ張る無能な社員は病気でも何でもいいから「とっとと辞めてしまえ~ 」ってところが、言い過ぎかもしれませんが本音ではないでしょうか?

会社が進化していくなかでは、組織の一部の人間の身体や精神が壊れることは、折り込み済みなんでしょう。

サラリーマンにとって「会社は残酷
私たちの想いと会社の利害関係は一致しない。

健康で幸せな人生を送るために残酷な「会社」と闘うべきか?

だとしたら、健康で幸せな人生を送るためには、生物の進化と人間の関係と同じように、社員は会社と闘わなければならないのでしょうか?

いや、ここが「生物の進化と人間との関係」とちょっと違うところでしょう。

それは、「会社」や「サラリーマン」なんていうものは所詮人類が作り出したシステム。生物の進化と違って、このシステムからは闘わずに自分の意思で「避けることができる」ということです。

自分の身体がヤラれる前に、とっとと会社を辞めることです。

でもまた同じサラリーマンへの転職は注意が必要です。

なぜかというと

遅かれ早かれ、また同じ「会社の進化論」の問題に直面する可能性が高いからです。

どうせなら、サラリーマンを辞めてしまいましょう。

そのための武器は、

「健康」「投資」ですかね。

この本を読んでそう思いました。

生物の進化についてピュアな興味や疑問を持っている人には、超オススメの本

私はこの本を斜めからとらえすぎたのか、生物の進化のことよりも「会社の進化とサラリーマンの関係」のことを強く連想してしまいました。

でもこの本は、 生物学という学問のことはよくわからないけど、生物の進化についてピュアな興味や疑問を持っている人には、超オススメの本です。
なぜ人間は「心臓病」「腰痛」「難産」になるのか。人間の「肺」「尿」「消化」 「目」「手」などはどのように進化したのかについて、難しい専門知識を持っていない人にもわかりやすく解説しています。

人間の進化が他の生物とくらべて一番優れているわけではないことも気づかせてくれます。

そして、

我々生物は、なぜ「死ぬ」のか
その答えも示してくれます。

知りたいと思いませんか?

非常に読みやすく、とっても引き込まれるストーリーになっています。
ぜひ読んでみてください。

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残酷な進化論: なぜ私たちは「不完全」なのか

残酷な進化論: なぜ私たちは「不完全」なのか

序章 なぜ私たちは生きているのか
第1部 ヒトは進化の頂点ではない
 第1章 心臓病になるように進化した
 第2章 鳥類や恐竜の肺にはかなわない
 第3章 腎臓・尿と「存在の偉大な連鎖」
 第4章 ヒトと腸内細菌の微妙な関係
 第5章 いまも胃腸は進化している
 第6章 ヒトの眼はどれくらい「設計ミス」か
第2部 人類はいかにヒトになったか
 第7章 腰痛は人類の宿命だけれど
 第8章 ヒトはチンパンジーより「原始的」か
 第9章 自然淘汰と直立二足歩行
 第10章 人類が難産になった理由とは
 第11章 生存闘争か、絶滅か
 第12章 一夫一妻制は絶対ではない
 終章 なぜ私たちは死ぬのか
 おわりに

著者 更科 功
発売 2019年10月10日
発行 NHK出版 (2019/10/10)
ページ数 218ページ
価格 800円+税

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