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【感想・ネタバレ】サミュエル スマイルズ著「自助論」人間の成長には自立自尊の精神が大切だということに気づかされます

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サミュエル スマイルズ著の「自助論

この本を若いうちに読んでおくことをお薦めします。

この本は、イギリスの医師/作家のサミュエルスマイルズの記した啓蒙書です。今から150年以上前の1858年に出版された本で、日本では明治初期に『西国立志論』として訳され、福沢諭吉の『学問のすゝめ』と並び当時の若者達に広く読まれた本です。

どんなことが書かれているのか

人間の成長に自立自尊の精神が大切だということが書かれています。

冒頭の「天は自ら助くるものを助く」(原文:Self-Help序文の格言Heaven helps those who help themselves.)という言葉が全てを物語ります。

すなわち、天は、他人に頼らずに自分で自分を助け、向上しようと努力する精神こそが、その者を助けて幸福を与えるということです。この言葉は人間の数限りない経験から導き出された真理を示しているといっています。

そして、忍耐、チャンス、仕事、意思、時間、金、自己修養、出会い、人格など9章にわたり、自助の精神の具体的な考えや実践の方法が示されています。

そして、ニュートン、シェイクスピア、ワシントンなど、学問や芸術、政治などで名を成した人々の逸話や古代の偉人たちの格言などをたくさん並べることで、本書の主題「自助の精神」に説得力が増してきます。

本書が出版されたのは、西欧が産業革命後の繁栄を謳歌し始めた時代です。

日本では、維新を経験し近代化への道を歩み始めた明治初期にこの本が日本に紹介されました。その頃の青年たちがこれを読み奮い立ったのもわかる気がします。

私も明治時代の青年になった気分で読んでみました。

近年では、成功哲学として有名なスティーブン・R・コヴィー氏の著書『七つの習慣』でも、人間の成長が「依存→自立→相互依存」の過程をたどって成熟することや優れた人格を持つことの重要性などが語られています。自助論の内容と重なるところが多く、コビー氏も少なからず影響を与えているのではないかと思いました。

それと、2月9日に東京の大崎ブライトコアで開催された「副業JAM2019」の杉村太蔵氏の講演で、彼がこの「自助論」を若者が読むべき一冊として推薦していました。

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「自助論」
サミュエル スマイルズ著(竹内均 訳)

――目次――

1章 自助の精神ー人生は“自分の手”でしか開けない!
2章 忍耐ー努力が苦でなくなる法
3章 好機は二度ないー人生の転機を生かす力
4章 仕事ー向上意欲の前にカベはない!
5章 意志と活力ー自分の使命に燃えて生きる!
6章 時間の知恵ー「実務能力」のない人に成功はない
7章 金の知恵ー楽をするためには汗をかけ!
8章 自己修養ー頭脳と心・体の効率のよい鍛えかた
9章 すばらしい出会いー人生の師・人生の友・人生の書
10章 信頼される人ー人格は一生通用する最高の宝だ!

著者 サミュエル・スマイルズ (竹内均 訳)
発売 2003年2月
発行 三笠書房
ページ数 169p
価格 1400円+税

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