働きながら自由を意識するようになると、
会社という組織に依存することのリスクにも目が向くようになりました。
リストラで仲間が去っていく姿を見るたびに、
胸の奥に小さな不安が残りました。
給料だけに頼るのではなく、
給与以外の収入源を自分で作る必要があるのではないか。
そんな考えが、少しずつ頭に浮かぶようになったのです。
会社の雰囲気が変わり始めた
2000年代に入ると、会社の雰囲気が少しずつ変わってきました。
他の事業部が縮小され、
希望退職者を募る動きも出てきました。
仲間たちが会社を去っていくのを見ながら、
私はこう考えました。
「自分の人生を、会社だけに委ねていていいのだろうか」
「収入を会社だけに頼るのはリスクだ」
そのころ、同じような危機感を持っていた知人が、
こんな言葉を言いました。
「収入を会社だけに頼るのはリスクだ」
その一言は、
私にとって大きな気づきでした。
それまで私は、
給料が入ることを当たり前だと思っていたのです。
毎月決まった日に給料が振り込まれる。
会社員として働いていれば、それは当然のことだと考えていました。
しかし実際には、
会社の判断ひとつで環境は大きく変わります。
終身雇用や年功序列。
そうした仕組みも、すでに絶対ではなくなっていました。
サラリーマン収入の不安定さ
もし会社の状況が変わったら。
もし自分が働けなくなったら。
サラリーマンの収入というのは、
決して盤石なものではないのかもしれない。
そんな考えが、少しずつ頭に浮かぶようになりました。
投資という選択肢
では、どうすればいいのか。
はっきりとした答えはありませんでした。
ただ、もやもやとした感覚だけが、心の中に残っていました。
そんなとき、知人がこう教えてくれました。
「給料だけに頼らないようにするには、
自分で投資して資産を増やすしかない」
その言葉は、
霧の中に差し込む光のように感じました。
具体的にどうするのかと聞くと、
返ってきた答えは――
「株式投資」
投資への恐怖と偏見
株? 投資?
当時の私にとって、
株や投資は特別な人がやるもの、
あるいはギャンブルのようなものというイメージしかありませんでした。
バブル崩壊で大損をした人の話も思い出し、
正直なところ怖さもありました。
しかし、その知人はすでに株式投資を始めており、
実際に成果も出していました。
話を聞き、貸してもらった本を何冊か読むうちに、
少しずつ偏見は消えていきました。
初めての株式投資
私は少しずつ学び始めました。
株の仕組み、
リスクとリターン、
経済の動き――。
最初は怖かった未知の世界も、
知識を得ることで、恐怖は少しずつ好奇心へと変わっていきました。
そして、証券口座を開設し、
実際に株式の売買を始めました。
ITバブル崩壊後の市場は、
2003年後半から2007年前半にかけて上昇基調にありました。
恐る恐る買っていた株も、
少しずつ含み益が出るようになりました。
小さな一歩
まだ小さな一歩でした。
しかしこのとき、
私は初めて
「会社以外の収入源」
というものを現実の選択肢として意識しました。
不安や恐怖はありました。
それでも、未来を自分で切り拓く道があると感じたのです。
次回予告
次回は、
リーマンショックによる株価暴落を経験した話です。
上昇していた株価が急落する中で、
恐怖や不安をどう乗り越えたのか。
そして、資産形成を続けることができた理由を振り返ります。
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