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【感想・ネタバレ】ジョージ・S・クレイソン著「バビロンの大富豪」古代都市の繁栄から学ぶお金に関する成功の原則とは?

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お金で成功するための考え方の本です

ジョージ・S・クレイソンが書いた「バビロンの大富豪」を紹介します。
今から90年以上前の1926年に書かれたものですが、現代社会はもちろん、将来にわたっても十分通用する普遍的なお話です。

いまから2600年以上前に栄えていたメソポタミア(現在のイラク)の古代都市バビロンを舞台にした寓話を通し、お金の原則を学ぶことができます。

どんな人におススメ?

・『お金を貯めたいけどなかなかたまらない」「金銭的に豊かになりたい」と考えているサラリーマンの方におススメです。
・社会にでる前の子供達(中学生くらいから)にもおススメです。

社会人でも、子供でも将来、お金を稼ぐようになったら、どのように考え行動すれば豊になれるのかを知ることができます。

学校の授業では、どのようにしたらお金持ちになれるかなんて、本当のことは教えてくれませんからね。だって、教える先生がお金持ちじゃあないんですから。
代わりに、この本で学ぶというのはアリです。

私は、30代後半でこの本に出会い、書かれていることを実践することで、お金が増えてくるようになりました。

ロバートキヨサキ氏の「金持ち父さん、貧乏父さん」と並び、私の人生を変えた一冊です。

もう少し早い時期にこの本に出会っていれば、もしかしたら今頃、サラリーマンは既に卒業していたかもしれません。(笑)

日本で翻訳出版されたのは2000年になってからだそうです・・・

どんなことが書かれているの?

この本には、富を手に入れ、守り、さらに多くの富を手に入れるためにどのように考え行動したらよいかが、物語りの形式でかれています。

具体的な内容について次に説明します。

富が多いほど、国は繁栄し、人々は幸福を覚える

2600年以上前の古代都市バビロンは、高い城壁で守られ、そこには富が蓄えられ、国は繁栄し、人々はみな幸福を感じていました。

その後、バビロンはペルシャによって征服され消滅し、街は砂漠の中に埋もれてしまいましたが、現在では考古学者によって発掘された粘土板の記録から、往時の繁栄の様子や富と幸福を築くための「知恵」を知ることができます。

富とは何か?

「富」とは、広くは、人間の欲求を満たすモノであり、この世の成功をはかる尺度とされています。

欲求は、健康、食事、良好な人間関係など人それぞれですが、そのほとんどは経済的安定(お金の不安からの解消)がベースにあって成り立つものです。

「富」を得るためには、常に財布にお金が流れ込み増えていく状態を作っておかなければいけません。

富をもたらす黄金の「七つの知恵」とは?

この本は、全252ページと結構ボリュームがあります。

時間がない方には、まずは、「第二話 富をもたらす黄金の「七つの知恵」とは」だけでも、読んでおくことをおススメします。

その第二話は、バビロンで最も裕福になったアルカドが王サルゴンに頼まれ、住民に「富を得る方法」を講義するという話です。

王はバビロンの街を繁栄させるには、人々が裕福になる必要があると考え、アルカドに講義をお願いしました。

その講義の内容を理解するだけでも、みなさんの明日からの行動が変わるかもしれません。

このなかから私のオススメのフレーズを3つご紹介します。

「財布にコインを十枚いれたら、使うのは九枚までにすること」

これは第一の知恵「お金の貯め方」の話です。
収入の9割で生活しなさいということです。

お金持ちへの第一歩は、種銭をコツコツ貯めていくことが絶対必要です。みなさんも経験していると思いますが、これ一見簡単に見えて、実践するとなると結構難しかったりします。

「結果にコミットする」がキャッチフレーズをもつとある会社の体型改善トレーニングのように、誰も自分の財布を管理してくれませんからね。財布の紐を握った人はこれを戒め、自ら結果にコミットしないといけません(笑)。

お金に困る人は、まずここでつまづくんですよね。(私もそうでしたが・・・)

第一の知恵の実践は将来の成功への第一歩です。次につなげるために、ここは強い意志を持って取り組みましょう

「必要経費と欲求を混同しないこと」

これは第二の知恵、「貯めることを目的としたお金の使い方」の話です。

お金を使うときには、それが、消費(必要経費)なのか浪費(欲求だけによるもの)なのか、つまり使う価値があるのかないのかを常に考えて判断しましょうということです。

英国の学者パーキンソンの第二法則にもあるように、何も考えないでいると「支出の額は、収入の額に達するまで膨張します」からね。気をつけましょう。

「金の流れこそが財産」

これは第三の知恵、「投資」の話です。
貯めたお金は全て投資に回すことです。

重要なのはお金の量でなく、財布の中にお金を流しこんでくれる財産(資産)です。とにかく資産を増やすことです。

お金持ちはキャピタルゲイン(値上がり益)よりもインカムゲイン(資産を保有しているだけ得られる利益)を重視しています。(この考え方は、ロバートキヨサキ氏の著書「金持ち父さん貧乏父さ」の中の一つの重要な柱になっています。この本についてはこちらの記事(2019.12.17)で詳しく紹介しています)

本質を理解し、早く行動を開始すれば、それだけ富を早くためることができると思います。

そのほかの知恵は

その他の知恵として、アルカドは「財産の守り方」「生活環境の充実」「将来の人生設計」「人としてのあり方」を教えてくれます。

詳細は書きませんが、私はこの残り4つの考え方から、次のようなことを連想しました。

・オマハの賢人、投資の神様と呼ばれているウォーレンバフェット氏の語った「自分の理解できないモノには絶対に投資をしない」という意味の言葉。

・英国の学者「リンダ・グラットン氏と アンドリュー・スコット氏の共著「LIFE SHIFT」に書いてある人生100年時代を想定した人生戦略の重要性

・京セラの創業者である稲盛氏の人生哲学、「人生の目的は、心を磨くこと」

この物語には、成功哲学としての普遍的な内容が詰まっていることが納得できます。

おわりに

みなさんもこの本を読んで、お金についての考え方と行動を変えてみませんか?

「お金を貯めたいけどなかなか貯められない」と悩んでいるサラリーマンの方にはぜひ読んでみて欲しい一冊です。

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バビロンの大富豪 「繁栄と富と幸福」はいかにして築かれるのか

目次
はじめに 古代都市バビロンの市民は、世界で最も裕福な人々だった
プロローグ こんなに働いているのに、どうしてお金が貯まらないのだろう
第一話 財産を築くには不滅の「原則」があった
第二話 富をもたらす黄金の「七つの知恵」とは
第三話 「幸運の女神」が微笑む人間とは
第四話 金貨の袋か、「知恵の言葉」が刻まれた粘土板か
第五話 自ら稼いだ資金の運用は、こうして決める
第六話 「強固な城壁」は、人々を恐怖や不安から守ってくれる
第七話 奴隷に成り下がっても、「人間としての誇り」を忘れなかった男
第八話 「バビロンの知恵」は現代にも通用するか
第九話 幸福 それは「労働の喜び」を知ること
おわりに 富が支えていたバビロンの繁栄(物語の舞台とその背景)

著者 ジョージ・S・クレイソン
翻訳 大島 豊
発売 2008年8月8日発売
発行 グスコー出版
ページ数 256ページ
価格 1,500円+税

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